用語・意味集

　妖怪や怪談、魑魅魍魎。人間では無いモノ全般の総称。

　鬼界、天界、現世でもない空間。魂守課が管理・発見をしている。安定しているものもあれば不安定なものもあるため、何が起こるか分からない。異界は生まれては消えることもあるため、調査は難航している。

　白金家が治める、現世の九州地方に対応する地域。北部や南部は攻撃的で強い妖や血気盛んな鬼が多く、喧嘩が絶えないが、東部は全国と比べて穏やかな気質の者が多い。

　鬼達がそう呼んでいる。魂守課の者を指し、特殊な肉体と魂から成る。食事はしなくても良いが、肉体や霊力の回復のために食べなければならない。生前の記憶が瞳の色に影響を与えている。累なる世界創造神の仲が世界がなるべく安定するよう、不安定な要素を安定させるべく手を加えられた鬼たち。

　ヴィティアターナニティ(Vitaeterunanity)とも呼ばれ、妖霊になりたい人々を集め妖霊になるための条件を解き明かそうとしている集団。フロストハイトを本拠地にしている。

　ヒトから地獄へと追いやられた者たちを祖先とする存在。ほとんどの特徴がヒトと変わらず、角が生えていたり、耳が尖っていたり、背が高かったりと少しヒトより長生きするぐらい。特殊な能力を持つのは邪鬼のみで、邪鬼の性質は悪魔に近いためまた別の存在としている。

　異界を繋ぐ乗り物。鏡や影を通り数分で移動するのが通常だが、あえて時間をかけて行く列車の人気は高い。人間は乗せない。乗ったらどうなるか分からない。牛車→機関車→電車へと変化し、現在でも様々な物が残っている。鬼が通常利用する電車とはまた別の存在である。神が乗るものは神乗列車(しんじょうれっしゃ)と呼び、見た目も華やかなことが多い。

　存在を知る者がいなければ消えてしまう妖の一種。テリトリーでは強くなるので注意が必要。最も数が多く、妖怪と違いヒトの噂や強過ぎる感情などによってうまれ、悪意がないものも稀にいる。怖い話としての怪談は怪談話と呼ぶことで区別している。

　碧森県(へき-もり-けん)碧森市(へき-もり-し)狗杜町(く-もり-ちょう)にある公立中学校。校訓は「精励恪勤」となっている。校則はゆるめ、というか生徒数が少ないので多少のやんちゃは許される。全校生徒は400人程度である。冬には体育の授業でスケートや雪合戦を行うため、時折ニュースに取り上げられる。

　鬼界、天界、現世を繋ぐ道。明治時代から鍵がかけられ、通行手形が無いと通れず、手形のないものが通ると通知が魂守課の管理長と三界通行管理課に行く。

　末端天使。

　水神の悲しみや恨み、また水辺で死んだ者の怨念が具現化したものであり会話は出来ないと思った方が良い。水気の多い食べ物をあげると大人しくなることがある。

　天狗とは別の要因により、鳥が変異したもの。通常より大きい身体の鳥の姿で天狗より飛行能力に長けている。目立たぬように黒っぽい個体が多いが、飛んでいる時に火花が散るので実際は意味が無い。名前は火に関わるものが多い。 烏天狗の寿命は元の鳥の2、3倍程度に伸びる。

　輪廻管理部の1つ。その名の通り魂獄舎殿に保管された魂を管理するのが主な業務。妖が侵入し、魂を食べようとすることが無いよう厳重な警備が行われている。

　ノイスリィ大陸における、各国ムジカート討伐の先陣を切る代表奏者のこと。ヴァッサブランチ、トゥリーズブレイク、フレアライズ、レクトロバレーロの四カ国は長らく変わっておらず、純人が担当することは少ない。また、フロストハイトには楽隊が存在しないため、楽隊長も存在していない。

　ゴールド・アローズ・シアター(Gold Arrows Theater)と呼ばれる劇団の略称。ヨーオセオ帝国のロスヲナにあるグローリーヒルと呼ばれる地域にある文化芸術振興地帯にある有名な劇団の一つで、舞台演劇をメインに活動している。現在の団長はニッペ・アクトーレで、父親の跡を継いでおり基本的に脚本はオリジナルを使用している。他国へ巡回するMGAT(Migrating GAT)ではGATの宣伝を兼ねている一方で、GATよりも激しくアクション性の高い演目が人気となっており大きな収入源にもなっている。

　鬼などの人外が住む世界。またはあの世での日本の呼び名。地球とほぼ同じ地形で、海は黒く見える水で満たされている。鬼(ヒト)が住むのは日本の鬼界ぐらいで、豊かな繁栄を見せている比較的穏やかな場所として海外から移住しに来る者もいる。
　人間が地獄と呼ぶものは、鬼の開拓により現在では1部の危険地帯を指している。

　レギエイオンの天使のこと。一対の分離腕と翼を持ち、瞳のような形の光輪を掲げている。戦闘に関わる魔法が得意。傷ついた人を助けるためにその力を振るう。

　店長である旋明による手作りの櫛や笄、簪なとを扱う小間物屋。数が少なく数量限りの為、ほとんど予約の段階で売り切れる。そのため、店が開いていても商品を置いていないという日がほとんどである。

　こっくりさんの仲間。鳥居を書く所が受話器になっており、呼び出せると呼び鈴が鳴る。どこからともなく呼び鈴が鳴り、十円玉を握ると声が聞こえるようになる。受話器を切る音がしない限り十円玉から手を離してはいけないが、離してしまってもちょっと嫌なことが数日間続くだけで危険度は低い。ただし、安全では無い。

　東最都(とう-さい-と)東江市(ひがし-かわ-し)千尾区(せん-び-く)にある私立中高一貫校。校訓は学校の名前の元となった「蛍雪之功」となっている。校則は成績に応じて判定が変わり、成績が良いと校則違反でも多少許される。競争精神が強く、学内定期テストにより全校生徒のテスト結果の合計点数によって付けられた順位が公開される。

　人間が住む世界。人間界。

　退魔軍の一種。オムニアスの死骸のある魔界を閉じた鋼蓋の隙間から出て来る魔物を24時間体制で倒し続けている。ほとんどが魔属や天使で構成されており、レギオラも協力している。

　人を騙し悪意を持って接してきた尾の黒い黒狐を始まりとする半妖の一族。戦時中には大量の武器を流したり、工業化を推奨し公害を引き起こすなど、悪い結果を引き起こしそうなことに首を突っ込んでばかりいた。
　鬼界や現世では歓楽街を形成し賭博場の経営などで金を稼いだり、海外に武器を売り渡すことを生業にしている。

　妖狸の血を引く半妖の一族。二踏美を治めており、大陸との交流を担う重要なポジションにいる。大陸から流れてきた妖を保護したり送り返したりと、それなりに厄介な問題に対応している。
　鬼界や現世では家電メーカー「GoOne」や建設会社「多麻黒建設」などを経営しており、様々な業種に展開している。

　人間の魂を格とまっさらな魂に分離させ、保管しておく場所。地獄管理庁の地下に存在し、厳重な警備と管理がされていて、一部の職員しか入ることができない。格は浄判離鏡を通して罪人は刑場に飛ばされ、特別な功績を持つ者や優秀な学者などは保管庫へ送られ、特に何もない一般人は格の記憶を消滅させ、待機庫に送られる。 罪人は刑場で苦しみ続け、保管庫へ送られた者は鬼界の住民として迎えられたり、人生が書籍化されたりする。

　輪廻管理部の1つ。回収されなかった魂や現世に手を出す妖の捕獲が主な業務。基本的に雑用係として動き、死者の増える時期は忙しい。依頼で警察の手助けをすることもある。

　青艮家が治める、現世の東北地方や北海道に対応する地域。現世よりも厳しい寒さが襲い、冬は交通が難しくなる。

　黒浩家が納める、現世の関東地方に対応する地域。賭博場など都市部から離れると危険な場所が潜んでいる。人や物の流れが激しく、怪しい人も沢山集まっている。

　伊那河県(い-な-がわ-けん)明湯市(あ-ゆ-し)酒鶴瓶町(さか-つるべ-ちょう)にある公立高等学校。校訓は学校の名前の元となった「百花斉放」となっている。校則は普通。文武両道を推進しており、茶道部やカルタ部など文化系の部活も多く帰宅部がかなり少ない。「最低を最高に」をモットーに、苦手を普通にするための勉強会を長期休暇で行っている。歴史が長く、また学校としての人気も高い。

　返坂県(かえり-ざか-けん)返坂市(かえり-ざか-し)灯乃毛町(ひ-の-げ-ちょう)にある私立中学校。校訓は「知恵は万代の宝」となっている。校則はゆるめで多少着崩しても怒られない。全校生徒が多く、市内で一番の生徒数を誇っている。芸能人の卒業生が多く、学祭に顔を見せることが多い。

　現世と鬼界の境目。悪霊がうろついていることも多く危険。不安定な世界であり魂の安全が保障されていないため、用がないなら訪れない方がいいとされている。

　勝敗の決まった戦場に現れ、放置された剣や刀を食べる妖怪。敗北の象徴として為政者から忌み嫌われた。全身が短く長さの揃わない毛におおわれており、血がこびりついていて臭い。

　幽霊のようなもの。奏合う世界において死後は大地と同化し魂が残ることはないが、オムニアスの呪いと人の意識などが混ざり合い生まれた不浄な物。呪いを進行させてくるため、近寄らないように家や学校で指導される。

　動物などの魂を依代に封じ込め、役割を与えられたモノのこと。意志を持つものから持たないものまで様々。自分の意志を持たない場合のものは霊力を常に操る事になるため、さらに上級者向けである。しかし、意志を持つものを扱うにしても、指示を通す実力がない限り難しい。

　亡者を誘い、あの世へと連れていく者達のこと。動物の魂をベースに作られた者が多く、動物の姿になれる。視者は死期を見ることができ、誘者は魂を地獄に送ることができる。基本的にペアで行動することが多いため、ここではまとめて紹介した。

　産業を見守る神。物の作り手の数だけ存在するとも言われている。人前には作物系は収穫の時期、工芸系は年末に姿を現す。信じる心があれば基本的に年中見ることができる。信じてなくても頑張っていれば、彼らはいつも見守っている。

　妖猫の血を引く半妖の一族。壱野宮を治めており、インフラや物流を担っている。十王の要請により治めることになったが、他と比べると色々と緩い。
　現世ではアイドル事務所「HappyVacation」が有名で、人心掌握において右に出る者はいない。近年では猫カフェの経営に力を入れている。

　葬儀屋に属する役職。コイを模した凧に事前に保管しておいた骨粉と鱗を混ぜたものを入れ、生前の家の屋根から空へ飛ばす「昇送(のぼりおくり)」が仕事。生前の様子などを反映し、コイの凧はオーダーメイドとなっている。「昇送」の由来は年老いたコイが死に際に滝を登り、鱗を輝かせて昇っていく様子が「美しい死に方」として良いものとされていることから来ている。

　稲荷の狐の血縁である白狐を祖とする半妖の一族。元々は各地を広く治めていたが、十王の要請により美紫島を青艮家の代わりに治めることになった。六治家の中で最も古い歴史を持ち、独自のネットワークを現世と鬼界含む全国に広げている。
　現世においては繊維やファッションで有名な「株式会社シラヒメ」や出版社「紙美社」などが、白金家の派閥の者として開業し、働いている。

　山の中に落ちていることがある、白い紙で出来た人形。拾った者は海に通うようになり、最終的に海の中で行方不明となる。 人形はヒレのような物があり人魚姫を彷彿とさせる。男の人形を作り、離れないように2つを紐でしっかり結んで海へ流すことで戻ってこなくなる。

　鬼界にある危険地帯。危険地帯に追いやられた鬼の怒りや恨みに呼応した部分もある。針山や剣のような植物、一日中燃えていたりと様々な状態を見ることができる。

　あの世の政府機関の一つ。主に治安維持、環境維持など鬼たちの生活の安全を守るための活動を行う組織で、政治においては政治庁が行う。大きくわけて輪廻管理部、地獄管理部の2つ存在している。輪廻管理部には魂守課、転魂課、管理課の3つが存在している。

　その名の通り髪が蛇の形をしている。災厄の影響で人と蛇が混ざりあったことで生まれた種族。蛇の形をした部分を切断すると、二度と蛇の形を取ることはなくなる。蛇の形をしているだけでなく味も蛇のため、鳥人種により食いちぎられることが多く、傷一つ無く多くの蛇を残しているものはかなりの強者か、逃げ足の早い者しかいない。蛇の部分は周囲の温度を感知することのみが可能。

　鬼界の政治的トップ。政治庁の最高官。自由勝手な妖怪たちや海外の人外たちが引き起こすトラブルなどに日々頭を悩ませている。

　災厄の影響で人と獣が混ざりあったことで生まれた種族。デュルソナ大陸などでは地脈の影響で暴走する者も少なくない。それゆえに獣人の子が生まれるとかなり強いお守りを持たせる習慣がある。しっぽや耳に機能性は無く、不用意に触ると怪我の原因にもなるためパートナーでも触らせない者は多い。また、しっぽや耳は毛と同様に基本的に切っても再生する。

　魔力供給を行う人のこと。魔力量の多い人がなれる職業であり、給与が比較的高い。魔力の枯渇しがちな都市部で働くことが多い。 フリーの充魔士はぼったくりの可能性もあるため避けた方がいいとされている。

　純粋な人。呪いの影響が寿命にだけ現れた人のこと。

　魂から取り出した格を分類する鏡。鏡の神と影の神の協力を元に作られたもので、持ち出し厳禁。

　竜宮城の別名。または竜宮城を含む城下町。